多岐にわたる現場事務の仕事。
様々な経験が成長を促す。
K.S
東京支店 工事部 土木工事チーム
2018年入社 人文社会学群行政政策学類卒
私の出身は宮城県。中学3年生のとき、東日本大震災に遭いました。以来、高校、大学の学生時代の生活は、震災からの復旧・復興と共にありました。その経験から、大学で専攻した分野も「復興行政学」。被災地である福島県沿岸部を対象に、現地の「まちづくり協議会」に参加。学生のワーキンググループを結成し、被災住民や行政サイドからヒアリングを重ね、また復興の先進事例を調査研究するなど、現地の復興に向けた取り組みをサポートしました。こうした経験を通じて、社会人になっても、公務員として引き続き復興行政に関わっていきたいと思いましたが、一方で復興にはインフラ整備が急務であることから、それを担う建設業界にも興味を持ちました。復興のみならず、国内インフラが老朽化していく中、社会の維持安定のためにインフラ整備は喫緊の課題です。オリエンタル白石は、東日本大震災の復興事業を含め、インフラ整備に多くの実績があることから入社を決めました。
現在、北陸エリアで進められている橋梁工事、「東海北陸自動車道」と「北陸自動車道」、2ヶ所の現場事務を担当しています。現場事務の業務は、発注業者や警察関連、社内向けなど、必要とされる各種書類の作成・整理、システムの導入・運用、現場経理、近隣住民への対応、人手が足りない時の現場サポートなど、多岐にわたります。「縁の下の力持ち的」存在であり、施工のスペシャリストである施工管理担当が、施工に専念できる環境を整える役割を担っています。現場事務の仕事の魅力は、業務範囲が多岐に及び、ルーティン的な仕事が少ないため、自分の意思や裁量で取り組める点。自分で仕事を限定しなければ、施工の円滑な進捗のために新しい仕事に取り組むことも可能です。その一環として、最近、現場の予算管理にも関わるようになりました。予算管理は現場所長の役割ですが、今後コストダウンの実現に向け、所長をサポートできるような知見を蓄積していきたいと考えています。
老朽化に伴う道路橋の床版取替工事は、強く印象に残るものとなりました。床版とは橋梁の一部で、橋にかかる荷重を橋桁や橋脚に伝える部分を指します。新しい床版に取り替える工事でしたが、普段は車で走っている道路の構造を目の当たりにし、そのスケール感に圧倒され、またインフラ整備の実際の姿を肌身で実感しました。そして、その現場の一員であることに、やりがいも感じました。このように現場事務は、直接施工に関わらずとも、様々な経験ができます。特に当社では若手の内から、多彩な業務・現場に関わることができ、それが成長を促しているとも思います。若手の意見を尊重し、柔軟に対応してくれる風土があります。入社直後、災害などの緊急時対応のため、私もBCP(事業継続計画)作成に携わりましたが、若手にも重要な責任ある仕事を任せる環境があるのも、当社の魅力の一つです。
まだまだ覚えることが多く、目下の課題はより多くの知識を吸収すること。そのためにも、心掛けているのは、自分で仕事に線引きしないことです。貪欲に、新しい仕事に挑戦していくことで、多様な知見が蓄積されていくと思っています。その中で、現場のニーズや施工に関わる人たちの気持ちを把握し、適切な対応ができるようになることが目標です。事務系社員の場合、現場事務のみならず活躍できるフィールドは多彩であり、本社や支店の様々な部署で勤務することも可能です。私が興味あるのは、人材マネジメント。企業の最大の資源は人材だと考えています。その人材=社員が、今まで以上に働きやすい環境・制度の整備に関わりたいと考えています。さらに、他部署で多くの経験を積んでいく中で、将来的には経営に関わる仕事に携わりたいと思っています。社員が幸せを感じ、社会により貢献できる会社へ成長発展する、その進化をサポートできる人材に成長したいと考えています。