PC-Rev工法
近年の調査や研究から、旧来の材料や施工方法によっては、PCグラウトが完全に充填されない場合があることが知られており、グラウトの充填不足による耐久性の乏しい既設構造物が存在することが懸念されています。PC-Rev工法は、PC鋼材が比較的健全な状態のうちに、超低振動ドリルにより削孔し、シース内の空洞量を測定した後、スネークポンプによりグラウトを注入し構造物をリニューアルすることができます。
工法紹介動画
特長
シースの検知型の小径削孔
- 超低振動ドリル(ロングビットドリル(LBD-B1))により、削孔部周辺に有害な損傷を与えず削孔することができ、調査孔、注入孔とも同じ小径孔を兼用することで,構造体の負荷を軽減します。
シース内の空洞量推定
- シースと連通した減圧容器の圧力変化でシース内の空洞量を精度良く推定できます。
切換え式グラウトの注入方法
- 真空ポンプでシース内を減圧し、その負圧を利用してグラウト注入し、その後、切換え弁を操作し脈動の少ないスネークポンプにより追加注入を行い,最後に加圧します。
防錆型グラウト材
- カルシウムアルミネートを添加することで有害な可溶性の塩化物イオンを結晶内に固定化し、鋼材の腐食を抑制します。